春分

《 3月20日 今日は何の日? 》「春分」

●春分(しゅんぶん)二十四節気の第4。昼の長さと夜の長さがほぼ等しくなるといわれますが、実際には昼の方がやや長いとのこと。国民の祝日に制定されており、「自然をたたえ、生き物をいつくしむ日」の趣旨があります。長い冬が明け、春の訪れに気持ちが明るくなるころです。

<桜餅の東西>

 桜前線が少しずつ北へ向かう時期になりました。ところで桜も漢方薬の一つに使用されます。桜皮(おうひ)と呼ばれ、樹皮を天日で乾燥させたものを使います。サクラニンやサクラネチンというフラボノイド化合物が含まれており、鎮咳、去痰、湿疹、じん麻疹などに用います。

 薬より、花より団子に興味がある方もいらっしゃると思いますので、桜餅のお話でも。ウナギの焼き方に関東と関西に違いがあるように、桜餅にも違いがあるのはご存知でしたか?関東は小麦粉を使用し、クレープのように薄い生地で餡をくるんだ餅。関西はもち米を使用し、餡を中にいれて団子状にした餅。餡は関東では「こしあん」、関西では「つぶあん」が使われます。いずれも塩漬けの桜の葉で包まれており、色合いはほぼ同じですが趣が違うようにみえます。しかし、美味しいことに変わりはないでしょう。

 桜餅を特徴づける塩漬けの葉の中には、「クマリン」と呼ばれる物質が含まれています。肝機能を弱らせる肝毒性を持つとされますが、大量に摂取しなければ問題ないとのこと。大事をとって食べないのがいいのかもしれませんが、一緒に口に入れると桜の葉のさわやかな香りと塩気が、甘い餡を引き立たせてくれるように感じます。

 今年もコロナ禍で各地の桜まつりなどが中止になっています。せっかくの春の心地よい風、穏やかな日差しに咲き誇った花たち。お互いの距離を保ちつつも、こわばった心をほぐすように、ゆったりとお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、

日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものはありません。

~日本鍼灸師会より~

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啓蟄

《 3月5日 今日は何の日? 》「啓蟄」

●啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の第3。「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごもりをしている虫、のことです。雪が解け大地に陽が当たり、土の中でじっとしていた虫や、冬眠していた生き物たちが続々と動き出す時期を表しています。人も動物。少しずつ外に出る気分になってくる頃でしょう。

<昆虫が世界を救う?>

 虫つながりでお話を続けましょう。唐突ですが、皆さんはイナゴや蜂の子の佃煮を食したことはありますか?個人の感想から言えばイナゴはエビ、蜂の子は肝のような濃厚なコクがありました。

 2050年に世界の人口は約100億人に迫ると予想され、食糧難の危機も考えねばならないとされています。そのため2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)は「食品及び飼料における昆虫類の役割に注目した報告書」を公表しました。つまり、これからは飼料や食材に昆虫も考慮しましょう、ということでしょう。

 昆虫は食肉や魚に比べて一個体あたりのタンパク質の含有量や質が高く、食物繊維やミネラル類も豊富に含まれるそうです。肉1kgあたりの生産に必要な飼料は、牛や豚の4分の1程度で効率も良いとのこと。また温室効果ガスの生産量が低く環境負荷が小さいとされます。

 しかし課題がいくつかあり、食品としてアレルギー反応の有無や長期間摂取による身体への影響、大量生産の技術など多岐にわたります。最も気になるのは見た目の問題でしょうか。これは粉末やペースト状になっていればクリアできるかもしれません。記憶に新しいものに、生活雑貨を取り扱う企業が「コオロギせんべい」を一般販売しました。まさに粉末化したものを加工したせんべい。エビせんべいといわれてもわからないほどの味と表現されています。虫を食材の一つとして調理する世界は、もうすぐそこに来ているのかもしれません。

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肩の痛み「肩峰下滑液包炎」

肩関節には、肩関節の保護や、動きを円滑にするための滑液包と呼ばれる袋があります。腱板を保護するために筋腱と骨の間・筋腱どうしの間には、内面を滑膜で被われ、中に滑液を入れた袋状の滑液包があり、筋腱の摩擦を少なくして滑らかに行われるように作用しています。肩周辺には多くの滑液包が存在し、中でも肩峰下滑液包が重要です。

肩峰下滑液包は、肩峰の下にあって腱板全体を包んでクッションの役割をしており、ここの炎症によって滑液が貯留すると、腫脹・熱感を呈してきます。

●肩峰下滑液包炎の原因

・同じ動作による肩関節の摩擦や衝突(インピンジメント)

・スポーツ(野球の投球動作、テニスのサーブ、バレーのアタック、水泳、重量挙げ)

・腱炎から起こることがある

・加齢による腱・靭帯・滑液包・関節包などの組織の変性(血行不良による退行性変化、いわゆる四十肩・五十肩)

・肩関節のインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の筋力低下

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徐々に痛みが現れるため慢性化しやすく、痛みが強い時期は夜中寝ているときも痛み(夜間時痛)、睡眠の妨げになります。肩峰下滑液包が硬く小さくなり可動域が狭まります。

炎症が長期に渡ると筋肉が萎縮し筋力が低下してしまいます。

●肩峰下滑液包炎の症状

・肩峰下(肩の外側)の腫れ、発赤、熱感・圧痛

・肩関節の可動域の低下(腕が上がらない、髪をとかせない・結わけない、背中に手が回らないなど)

・肩峰下の痛み、安静時痛(じっとしていても痛む)

・肩峰下の運動痛(腕を動かすとき痛む)

・夜間痛(寝ているとき痛みで起きてしまう)

●肩峰下滑液包炎の対処法

・痛みの出る動作を避ける。

・身体の協調性を高めて、全体でバランスをとるような体の使い方に変える(肩関節のみに負荷が集中しないように体幹を使う)。

・痛みの出ない範囲でストレッチをする。

・夜間時痛を軽減するため、肩の下、肘の下、手首の下などにタオルを入れて痛みの出ない寝方にする。

・痛みが消失してきたら、肩のインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)を鍛える。

・鍼灸、整体

※腕を頭より高く上げる動作を繰り返すと、上腕骨の上端が肩甲骨上部との間で肩腱板の筋肉を挟み、結果として炎症や腫れが起こることがあります。炎症が起きているにもかかわらず動作を続けていると、腱が弱くなり断裂することがあります。

※肩関節の他にも、膝関節、肘関節、足関節などの滑液包炎が多くみられます。

腱板炎はこちら→「肩関節の痛み「腱板損傷・腱板断裂」

石灰沈着性腱板炎はこちら→「カルシウム不足(四十肩・五十肩の石灰化、腎臓の石灰化)

肩関節炎のツボ療法はこちら→「肩関節炎のツボ療法

アキレス腱滑液包炎はこちら→「アキレス腱が痛い② かかとが痛い「アキレス腱滑液包炎・アキレス腱皮下包炎」

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