雨水

《 2月18日 今日は何の日? 》「雨水」

●雨水(うすい)は、二十四節気の第2。降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃。これからは、三寒四温を繰り返しながら、徐々に本格的な春に向かいます。

 古くより、雨水の日にはひな人形を出す風習があります。ひな祭りの由来には水が関係しているので、「雨水の日にひな人形を飾り始めると良縁に恵まれる」といわれています。ひな祭りは、もともと中国から伝わってきたものとされています。中国では忌日(いみび)とされていた日に、けがれを祓うために水辺で体を清め、厄払いが行われていたそうです。それが平安時代頃に日本に伝わり、土や紙の人形に、けがれを移して水に流す「流しびな」の行事となりました。やがて、人形は川に流されるものから飾るものに変わっていき、江戸時代に入り女の子のための行事として定着することとなったそうです。

 現代では「桃の節句」ともいわれ、雛あられやちらし寿司、ハマグリの料理などでお祝いします。旬を迎えるおいしい食べ物とともに、節句祭りを楽しみたいですね。

<「書く瞑想」をはじめてみませんか>

 近年、欧米を中心に流行している「マインドフルネス」、日本でも書籍やテレビなどでたびたび取り上げられており、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 マインドフルネスとは、古くからある概念で、仏教、ヒンドゥー教、イスラム教など、さまざまな宗教的伝統や文化の中に認めることのできる思想です。近代になって宗教色が排除され、GoogleやYahooといった世界的な企業が、社員のストレスマネジメントとして取り入れたことで、広く知られるようになりました。

 マインドフルネスとは、今自分が体験していることに気づき、「良い・悪い」などの価値判断をすることなく、「今この瞬間」に注意を向けている心の状態を指します。マインドフルネス状態になることで、心を落ち着けてリラックスすることができます。また、ストレスの軽減や集中力の強化、感情のコントロール力の向上、睡眠の質の向上などの効果が得られるとされ、慢性疼痛の改善、不安障害依存症の症状改善、軽度のうつ病の症状改善の効果も期待されています。

 マインドフルネスになるためによく知られているのが「瞑想」ですが、ただ座って意識を集中することは初心者には難しいかもしれません。

 そこで、初心者でも簡単にできるオススメの方法が、「ジャーナリング」です。ジャーナリングとは、「書くマインドフルネス」と呼ばれ、一定の時間の間、頭に思い浮かんだことを紙に書き出す行為です。今の自分に集中することから、「書く瞑想」ともいわれています。

 ジャーナリングの方法はとても簡単です。まず、紙とペンを用意してテーマを決めて、思い浮かんだことを自由に手書きするだけです。手書きでなくても、パソコンやスマートフォンなどに打ち込んでもかまいません。

 時間は、1日のうちに5分間でも1分間だけでも、仕事や家事の合間などに好きな時間を決めて行います。書く内容は、今悩んでいることやストレスを感じていること、もっと膨らませたいアイデア、今日1日を思い返して感じたこと、など何でも大丈夫です。頭であれこれ考えず誤字脱字も気にせずに、思い浮かんだことを書き続けることに集中します。書いている内容の良し悪しは判断しません。時間いっぱい書き終えたら、書いた内容を振り返ります。

 悩んでいたりストレスを感じていることも、書き出すことで自分の本当の気持ちに気づくことができたり、問題解決の方法がわかることもあります。

 また、頭の中が整理され、気持ちがスッキリとするのを感じられると思います。

 昨年より続いているコロナ禍により、今私たちは多くの不安やストレスにさらされていますが、マインドフルネスはそんな気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。紙とペンがあればいつでもどこでもできる「書く瞑想」を、今日からはじめてみませんか。

※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、

日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものはありません。

~日本鍼灸師会より~

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ひざ痛「膝のお皿の上の痛み」

<大腿四頭筋腱付着部炎>

大腿四頭筋腱付着部は、膝のお皿の上部にあります。膝関節の屈伸動作を頻繁に行うことにより大腿四頭筋腱に過度な負荷がかかり(腱繊維の微細損傷の繰り返し)、炎症を起こします。炎症が進むと腱が肥厚し痛みが増大します。

膝蓋腱炎((膝蓋靭帯炎)お皿の下部の痛み)と同様にバレーボールやバスケットボールなどジャンプ動作を繰り返したり、サッカーやスキー、ダッシュ、急激なストップなど膝を酷使するスポーツにより起こるスポーツ障害です。ジャンパー膝と呼ばれています。

大腿四頭筋はこちら→「筋肉⑪下半身の筋肉の衰え方(変形性膝関節症、変形性股関節症)

大腿四頭筋はこちら→「変形性膝関節症(OA)と大腿四頭筋(ももの前の筋肉)

●大腿四頭筋腱付着部炎の症状

・患部(お皿の下部)の圧痛・腫れ

・スクワット運動での痛み

・しゃがんだ時の痛み

・立ち上がる時の痛み

●大腿四頭筋腱付着部炎の対処法

・大腿四頭筋のストレッチ

・ハムストリングス(ももの後ろ側)のストレッチ

・お尻の筋肉を鍛える

・体幹の強化

・鍼灸

・マッサージ

ひざのお皿の下部の痛みはこちら→「膝蓋腱炎(膝蓋靭帯炎)」

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立春

《 2月3日 今日は何の日? 》「立春」

●立春(りっしゅん)は、二十四節気の第1。立春は冬と春が分かれる節目の日である「節分」の翌日で、春の始まりであり、1年の始まりとされる日です。梅の花が咲き始め、徐々に暖かくなり、春の兆しがみられるようになります。

 立春は、1985年(昭和60年)からこの36年間ずっと2月4日でしたが、2021年は、2月3日となりました。また、1897(明治30)年より立春は4日もしくは5日となっていたため、3日になるのは124年ぶりです。二十四節気は太陽の位置によって決まるため、毎年同じ日ではなく年によって日付が移動します。現代の日本では、国立天文台の観測によって「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」を立春としています。2021年の立春の瞬間は、2月3日23時59分でした。次に2月3日になるのは2025年。今後しばらくは、3日か4日のいずれかになるそうです。

<春の不調におすすめの薬膳>

 昨年より続いているコロナ禍で、例年以上にストレスや心身の不調を感じている方も多いと思います。特に春は、気温の寒暖差や気圧変動も大きいため、自律神経のバランスが崩れやすくさまざまな不調を感じやすい時期です。春の不調を整えるために食卓に取り入れたい薬膳食材をご紹介します。

 薬膳は、東洋医学の考え方に基づく食養生です。食物を性質や味などで分類し、体質や季節に合わせて体調を整えるために食べるものを選びます。

 春の不調におすすめの味は、「辛味」、「酸味」、「苦味」です。

春は、外気、体内ともに「陽気」が盛んになります。陽気は温かく活動的で積極的な気なので、植物が芽吹き、虫や動物も活発に動き出し、やる気や元気も湧き上がってきます。

 陽気は外に向かって出ていこうとしますが、その発散がうまくいかないと、余分な陽気が体のあちこちに滞り不調を引き起こします。

「辛味」の食べ物は陽気の発散を助けます。生姜、ニンニク、唐辛子、ニラなど、辛味のものを食卓に取り入れましょう。

 そして、この陽気は体の上部にのぼって心臓や頭に留まることも多いので、興奮状態が強くなり、不眠、情緒不安定、イライラ、ドキドキ、発汗、呼吸困難、のぼせ、などの症状がでることも。そのようなときは、「酸味」のものをとると体が引き締まり、上部にのぼった陽気を下げてくれます。レモン、酢、ざくろ、梅など、酸味の食べ物を取り入れましょう。ただし、胃腸が弱い方はとりすぎないように注意が必要です。

 また、東洋医学では、春の3か月を「発陳(はっちん)」と言います。 天地が生き返り万物が発生する時期、と考えられています。「発陳」の「陳」は「古いもの」という意味で、「発陳」とは冬の間に溜まっていたものを身体の外に出していくという意味です。冬に溜まった余分なものを外に出すのを助けてくれるのが、「苦味」です。苦瓜、よもぎ、タケノコなどを取り入れましょう。

 苦味のあるものには便通をよくする作用もあります。春に旬を迎える山菜は、苦味があり食物繊維が豊富で、腸もきれいにしてくれるのでおすすめです。お天気が良く暖かい日は、山菜採りに出かけてみるのも良いですね。

食養生を日常に取り入れ、心も体も健やかに春の訪れを楽しみましょう。

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東洋医学「春・肝」はこちら→「東洋医学「春」と「肝」

季節の変わり目の不調はこちら→「季節の変わり目の体調不良

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慢性腰痛の精神的要因

      <慢性腰痛 精神的要因のチェック>

慢性腰痛は、腰の痛みを和らげる仕組みと関係があります。

腰が痛い→痛みの信号が脳に伝わる→ドパミンを放出→μオピオイドを多量に放出→セロトニンノルアドレナリンを放出⇒痛みの信号を脳に伝える経路が遮断され腰痛が緩和されます。

しかし、ストレスうつ不安などを長期間感じていると、脳でドパミンが放出されにくくなり腰痛が長引いたり、僅かな痛みでも強く感じたりするようになり悪循環になってしまいます。

 ①~⑥は、「いいえ=1点」「時々=2点」「いつも、ほとんど=3点」です。
 ①泣きたくなったり泣いたりすることがある
 ②いつもみじめで気持ちが浮かない
 ③いつも緊張してイライラしている
 ④ちょっとしたことがしゃくにさわって腹が立つ
 ⑤なんとなく疲れる
 ⑥痛み以外の理由で寝つきが悪い

 ⑦~⑩は、「いいえ=3点」「時々=2点」「いつも、ほとんど=1点」です。
 ⑦食欲はふつう
 ⑧1日の中では朝方が一番気分がよい
 ⑨いつもとかわりなく仕事がやれる
 ⑩睡眠に満足できる

当てはまる項目の合計が点が15点以上で、かつ腰痛がある場合は、精神的要因の腰痛の可能性があります。腰痛がない人は、15点以上でも気にする必要はありません。

精神的要因の腰痛の対処法として、悪循環の原因となる考え方の見直しをすることが重要です。

・「0か100か」ではなく、「ほどほどでOK」と考えること、二極化思考の癖から抜け出してみましょう。

・痛みのことばかり考えないこと、原因の追及よりもまず今の症状に対処する、痛みのことばかり考えているとそれもストレスになります。多少の痛みがあっても、日々の生活や活動を続ける・広げることを目標にして、痛みがあってもなんとかなったという自信がストレスや不安を小さくします。

体を動かすこと、楽しいこと、好きなことなどは、ドパミンが放出されます。別のことに集中するように意識しましょう。

このように考え方を変えてみることで、ストレスなどの悪循環を断ち切りやすくなります。

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