刺激と自律神経メカニズム

身体への刺激には、歩行などの運動・鍼灸刺激・軽い皮膚刺激・温度刺激などがある。

・運動は、自律神経調整作用のほか、筋肉や骨を強くする作用もあるため、無理のない範囲で習慣化することが望ましい。

・歩行が困難となった場合や寝たきりの場合には、鍼刺激などの運動以外の身体刺激により、身体への刺激を補うことができる。

・高齢者では多臓器疾患を抱える場合が多く、多剤服用による副作用が問題となりやすい。身体刺激を活用することは、薬剤の減少に役立つ。

 

<転倒>

身体への刺激

心臓や血管のはたらきを調節する自律神経の活動や副腎皮質ホルモンの分泌を調整する。→起立性低血圧の予防

※全身のどの部位の刺激でも効果がある。

 

<尿失禁>

身体への刺激

・骨盤底筋の活動を高める。→腹圧性尿失禁の予防

・膀胱を収縮させる自律神経の活動が高すぎる場合には、その活動を抑える。→切迫性尿失禁の予防

・膀胱を収縮させる自律神経の活動が低すぎて膀胱収縮が弱い場合には、その活動を高め膀胱の収縮を促す。→溢流性尿失禁(自分で排尿するときには出しづらく少しずつ漏れてしまう)

※足や陰部・骨盤底筋の刺激が効果的である。

 

<高齢期うつ>

身体への刺激

・快感の発生に密接に関わるドーパミンの分泌が側坐核で高まる。→うつの予防

※全身どの部位の刺激でも効果はあるが背中の刺激は効果が高い。

 

<認知症>

身体への刺激

・認知機能に重要なアセチルコリンの分泌を海馬や大脳皮質で高め、それによって脳血流増加作用や神経性調印し分泌作用をもたらし、脳虚血などによる障害から脳を保護する。→認知機能低下の予防

※全身のどの部位の刺激でも効果があるが手足や顔面の刺激は効果が高い。

 

<低栄養>

身体への刺激

・胃や腸の運動を制御する自律神経の活動を調節する。→消化・吸収機能の促進

※手足や顔面の刺激は胃の運動を促進する副交感神経活動を高める。

※腹部の刺激は胃の運動を抑制する交感神経活動を高める。

 

<痛み>

身体への刺激

・痛みによる心血管系交感神経反応を緩和し痛みの慢性化を予防する。

※強い身体刺激は全身のどの部位の刺激でも効果がある。

※軽い皮膚刺激では痛む部位の近くへの刺激効果が高い。

 

~日本鍼灸師会より~

 

痛みはこちら→「痛みの種類」

晴鍼灸院/整体院 03-6450-0345

ホームページ  https://harushinkyu.com

 

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