~「五行色体表」自然界の事象と人体を5つに分類したもの~
東洋医学では立春~立夏までの季節を「春」とします。「春」は陽気が昇発し草木が芽生え、万物が伸びやかに成長する季節です。風がよく吹き体内にも風が吹く(内風)ため、「風」の病気(風邪・インフルエンザ・花粉症・肝炎・うつ病)に注意が必要です。
「春」は、五臓では「肝」と関係します。
<「肝」の働き>
◎肝は魂を蔵し、判断力や計画性などの精神活動を支配する
◎肝は血を蔵す(新陳代謝を促す)
◎肝は疏泄を主る
●身体の活動や休息を指揮する
●血液の貯蔵庫となり、血を朝配り夜集める
●気血の流れを円滑に、かつのびやかにする働き→精神ものびやかで葛藤もなく胆汁の分泌もよく脾胃の消化を助ける
●筋・爪・目・涙を主る
<肝の働きが不健全になると>
◎上半身の不調が特徴
●イライラしたり怒りっぽくなったり、逆におどおどしたりする(情緒不安定)
●上部への血の配分が悪くなり→顔面蒼白・めまい・難聴
●筋が無力になりひきつれて痛む(こむら返り・瞼の痙攣など)
●爪は筋の余りであるとされ、爪の色つやが悪くなったり変形したりする
●目が疲れやすくなる、目を酷使すると肝の機能を損なう
●肝の働きが悪くなると、目が乾いたり(ドライアイ)涙が流れ過ぎる(流涙症)ようになる
●肝の疏泄の働きが悪くなると気が滞り脾胃の病となる
※疲労や不規則な食事など「冬」の不摂生は、「肝」の血が減少しエネルギー不足となる
※イライラしやすい、正義感が強い、決断力・実行力にたける、などは肝タイプの特徴→(肩の力を抜くことも重要です)イライラが収まらないときはジョギングや筋トレなどでエネルギーを発散しましょう。
<「春」「肝」の養生>
●陽気を促進する小麦、大麦、米
●「肝」の働きを活発にする「酸味」、すもも、レモン、リンゴ、キウイ、酢
●麦
●ニラ
●ねぎ
●ストレスを溜めない
(肝は抑うつを嫌い伸び伸びとしていることを好むためストレス発散をする)
東洋医学「夏・心」はこちら→「夏・心」
東洋医学「長夏・土用・脾」はこちら「長夏・土用・脾」
東洋医学「秋・肺」はこちら→「秋・肺」
東洋医学「冬・腎」はこちら→「冬・腎」
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