変形性膝関節症(OA)と大腿四頭筋(ももの前の筋肉)

老化は脚からといわれるように、

 

20歳の筋力を100とすると

 

 

60歳:上半身(腹筋や握力等)の筋力は80%

 

下半身の筋力は50%まで落ちてしまいます。

 

 

膝関節は筋力が弱くなると

 

 

ももの前側の伸筋(大腿四頭筋)よりももの後ろ側の屈曲筋(大腿二頭筋)が優位となり、膝をしっかりと伸ばすことができなくなります

 

 

筋力が弱って膝が曲がると、膝の関節軟骨に圧力がかかり、特に内側に負荷がかかるため

 

 

関節軟骨の一部が擦り減り摩擦が起き、それが刺激となって炎症が発生し、痛みが現れます

 

 

さらに膝が曲がった状態が長く続くと、靭帯、腱、関節包などが萎縮し、関節の可動域が狭くなって拘縮を起こします

 

●片方の膝にかかる負担(体重60kgの人の場合)

立位:体重の1.1倍(66kg)

歩行:2.6倍(156kg)

階段下り:3.5倍(210kg)

※同じ身長体重でも脂肪の多い肥満型の人は、筋肉質型の人よりも膝の中に脂肪が付き脂肪細胞から出るアディポカインが、軟骨や関節に炎症を起こし変形性膝関節症を起こしやすい

 

<運動療法>

 

大腿四頭筋を強化し関節軟骨にかかる負担を軽減して膝の拘縮を防ぎます

 

大腿四頭筋が軟骨を守ってくれるのです

 

 

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糖尿病⑤「糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)」

糖尿病性神経障害とは、糖尿病の3大合併症の一つで最も早期に症状が現れます。

高血糖による血行不良のため神経細胞が栄養不足となったり、ソルビトールという物質が蓄積されて神経が侵されます。

 

<糖尿病性神経障害の症状>

●手足に「ピリピリ」「ジンジン」「チクチク」した痛み・しびれ・冷え・ほてりが起こる(対称性)

進行すると感覚が鈍くなり、常に手袋や靴下を履いているような感覚・ゴムが張り付いているような感覚・虫が這っているような感覚・筋力低下・歩行障害

麻痺して感覚がなくなる

細菌感染→細胞壊死→下肢切断

※神経障害は手足などの末梢から発症し進行すると体の中心に向かって症状が現れます

※海外ではダイアベティックハンド(糖尿病の手)と呼ばれています(手のしびれ・痛み・動かしにくい)

 

顔面神経麻痺(片側の口角が下がり、ほうれい線が薄くなり、閉眼困難)

●外眼筋麻痺(物が二重に見える、まぶたが垂れる)

●聴神経麻痺(片側の難聴)

 

●胃不全麻痺(迷走神経の障害で、胃の消化が過度に遅くなる)

発汗異常

立ちくらみ

便秘下痢・排尿障害

 

<糖尿病性神経障害の予防>

●血糖コントロール(食事・運動・薬物療法)

●手足をよく観察する(水虫・発疹・外傷・靴擦れなど)

●やけどに注意する(こたつ・あんか・お風呂など)

●手足のマッサージで血行促進

●鍼灸

 

糖尿病⑥はこちら→「糖尿病と皮膚炎」

糖尿病①はこちら→「食べる順序で糖尿病予防」

 

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手首の小指側の痛み(石灰沈着性腱炎)

肩関節の石灰沈着性腱板炎と同様に、手首の尺側手根屈筋腱(豆状骨)の石灰沈着(カルシウムの沈着)も起こりやすい症状の一つです。足首のくるぶし周囲や足裏などよく動かす関節や負荷のかかる部位(腱)にも石灰化が起こります。

 

<石灰沈着性腱炎の原因>

●40代~50代の女性に多い(骨からカルシウムが溶け出すのを抑制し骨密度を正常に保つ働きのある女性ホルモン(エストロゲン)が減少するため)

●カルシウム不足

慢性的なカルシウム不足では、血中のカルシウム濃度が下がっているため

骨からカルシウムを溶かし出し、血中カルシウム濃度を上げるよう働く(骨粗鬆症を招く)

今度は、血中にカルシウムが溢れ、軟骨・腱・靭帯・血管・内臓などに沈着する

各組織の石灰沈着が起こる

腱の石灰化:石灰沈着性腱炎・石灰沈着性腱板炎

靭帯:後縦靭帯骨化症

血管:動脈硬化→進行すると動脈の石灰化

内臓:心臓・腎臓・肝臓・乳房などの石灰化

●カルシウムの摂り過ぎ(体内にカルシウムが溢れ腱や軟骨にカルシウムが付着してしまう)

 

<手首の石灰沈着腱炎の症状>

●突然痛み出す、急に腫れた

●手首の小指側周囲の痛み

●手首の小指側周囲の圧痛

●手首の小指側周囲の運動痛(動かしたり負荷がかかると痛い)

●夜間痛

 

<石灰沈着性腱炎の検査>

●レントゲン

●エコー(超音波)

●MRI

 

<石灰沈着性腱炎の予防・治療>

●同じ姿勢や動作を続けない

●鍼灸

●適量のカルシウム摂取

●鎮痛薬、胃薬

●ステロイド注射

 

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東洋医学「冬」「腎」

~「五行の色体表」自然界の事象と人体を5つに分類したもの~

 

東洋医学では立冬(11月7日)からの3ヵ月「冬」となり万物が落ち着く陰気の季節です。

五行では「水」で、水は命の泉・生物の命の源、潤したり冷やす作用があります。

 

<「腎」の働き>

◎父母から受け継いだ先天の精は腎に内蔵されている

●腎は精を蔵し、生命力の根源である原気(=元気)(両親から受け継いだ生命活動の原動力、食欲・性欲・その他生きようとする欲求)をもたらす

・先天の精は飲食物から造られる後天の精によって常に補充されている

・精は生命力・成長・生殖力の根源である

・人間は、腎の働きが盛んになるにつれて成長し、生殖能力を生み出す

・腎精が充実していれば元気(基礎活力)も盛んで活動的で、疾病にもかかりにくく、また根気がいる細かい作業をやり抜きとおす力も湧いてくる(作強の官)

●腎はの蔵、津液(体内の水分)を主り、全身の水分代謝を調整する

●腎はを主り、その状態はに反映する

・腎精はを生育→髄は骨の中にあり骨に栄養を与えている→腎が正常であれば精が十分ありが充実→も丈夫で、々とつややかでよく伸びる

●腎はと二陰(前陰=小便口、後陰=大便口)に開竅する

・腎はを通して外界と交流している、腎精がしっかりしていれば耳は音声をよく聞き分けて判断できる

・腎は水分を調節し、調節した結果が大小便となって体外へ排出される(大小便の異常は腎の異常)

●腎は納気を主る

・これは深い呼吸に関わるもので、吸気を臍下丹田まで取り入れて→精を元気に化し→これを活性化する

 

<「腎」の働きが不健全になると>

●腎気が衰えると元気がなくなり活動が低下し、身体が冷える

●生殖能力も低下し、疾病にかかりやすく治りにくくなり、様々の老化現象を呈する

●水分調節がうまくいかなくなると、浮腫・尿閉・頻尿・下痢などが症状が現れる

●腎精が不足したり老化により衰えると、発育不良や老化に伴うの異常・がもろい・腰が曲がる・白髪・脱毛・難聴・耳鳴り・浅い呼吸・呼吸困難などの症状が現れる

足腰が衰え腰下肢痛になる(脊柱管狭窄症、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)腰椎椎間板ヘルニア)

●腎の機能が低下するとびくびくしたりおどおど怖がるようになる(恐)

※加齢とともに腎精は衰える傾向にあります(20代がピーク)。女性は7の倍数、男性は8の倍数で身体が変化していきます(例えば女性7×7=49歳閉経、男性8×6=48歳白髪が目立ち肉体的な衰えが始まる)

 

<「冬」「腎」の養生>

●陽気が抑えられる陰気の季節なので、ゆっくりと落ち着いて過ごしエネルギーを蓄える

●冷えることで風邪・関節痛・筋肉痛・胃腸炎・胸痛などの症状が起こるため、冷やさないようにする

・温かい食べ物・飲み物

・暖かい服装(手袋、マフラー、マスク)

・湯船に入る

・適度な運動をする(ストレッチや軽めの運動)

黒い食べ物をとる

・黒豆

・黒ゴマ

・きくらげ

鹹味(カンミ)のもの(自然の塩辛いもの)

※鹹味は東洋医学ではミネラルと言われています

・昆布

・海苔

・ひじき

・さば

・栗

・味噌

※「腎」タイプの人は、生まれつき身体が細く、顔色が黒っぽく、寒いのが苦手で、慢性腰痛難聴・耳鳴りなどの症状が現れます。温和で固定観念に縛られないため想像力や発想力が豊かです。歯や骨が強く髪が黒々としている人は腎精が盛んです。

 

腎虚はこちら→「腎虚の原因」

東洋医学「春」「肝」はこちら→「春」「肝」

東洋医学「夏」「心」はこちら→「夏」「心」

東洋医学「長夏」「脾」はこちら→「長夏」「脾」

東洋医学「秋」「肺」はこちら→「秋」「肺」

 

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