マグネシウムはカルシウムと並んで現代の日本人が不足しやすいミネラルです。
マグネシウムは細胞膜の安定性を保ったり精神を安定させる役割があるため
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マグネシウム不足では不整脈、不眠、頭痛、だるさ、自律神経失調症などの身体症状を引き起こしてしまいます(マグネシウムは抗ストレスミネラル・精神安定剤と言われます)
また、血中のアルコール濃度が上昇すると尿中のマグネシウム排泄量が増加します
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強いストレスのある方、お酒を大量に飲む方はマグネシウムがより多く必要となります
<マグネシウムの働きとマグネシウム不足>
●カルシウムと共に骨や歯を形成する
→マグネシウム不足では:骨粗鬆症
●ビタミンB1を保持し、エネルギー代謝の促進・疲労回復
→マグネシウム不足では:だるい、倦怠感、疲労感、代謝が悪い
●筋肉・血管・血流・血圧・体温を調整
→マグネシウム不足では筋肉や血管が収縮し:こむら返り、まぶたのピクピク、けいれん、震え、不眠(筋緊張の亢進によりリラックスできない)、頭痛、細胞が興奮し脳過敏を起こす、不整脈、高血圧、記憶力低下、喘息、冷え性
●精神を安定させる(神経の伝達を調整)
→マグネシウム不足では神経が過敏になり:自律神経失調症、うつ病、パニック障害、イライラ、錯乱、情緒不安定、不眠、動悸
●インスリンの分泌促進
→マグネシウム不足では:糖尿病
●血液を固まりにくくする(血栓予防)
→マグネシウム不足では:動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、狭心症
●鉄を輸送する輸送タンパクの合成を促す
→マグネシウム不足では:貧血
●ホルモンを活性化
→マグネシウム不足では:PMS(月経前症候群)、月経痛、無月経、更年期障害、ED、性欲減退、うつ病、食欲不振
●体内の水分を集めて腸内を潤し腸内環境を整える
→マグネシウム不足では:便秘、下痢
●利尿作用
→マグネシウム不足では:むくみ、PMS(月経前症候群)
<マグネシウム不足になる原因>
●食生活の欧米化
(和食はマグネシウムが豊富だが洋食はマグネシウムが少ない)
●牛乳・乳製品(カルシウム)の摂り過ぎ
(カルシウム2:1マグネシウムのバランスがくずれマグネシウムの働きが悪くなる)
●お酒、カフェインの飲み過ぎ
(尿中に大量に排泄される)
●炭水化物や甘いものの摂り過ぎ
(糖質を分解する際にマグネシウムが大量消費される)
●肉、加工品、清涼飲料水、お菓子、ファーストフード、食品添加物などのリンの摂り過ぎ
(食品添加物に多く含まれるリンがマグネシウムの吸収を阻害)
●ストレス
(マグネシウムは抗ストレスホルモンの補助の働きがあるため消費される)
●鉄分の摂り過ぎ
(鉄分の過剰摂取はマグネシウムの吸収を阻害する)
●激しい運動、暑さ
(汗と共に大量に排泄される)
●月経
(月経前にエストロゲンの分泌が高まり血中のマグネシウムが減少する)
●加齢
(体内への吸収率が低下する、病気による服薬)
●妊婦
●利尿剤、抗生物質、下剤、下痢、腎臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症、クローン病、やけど
<マグネシウムを多く含む食品>
●あおさ、青のり、昆布、ひじき
●干しエビ、桜えび、するめ、かつお、さば
●なまこ、あさり、はまぐり、牡蛎
●玄米、小麦胚芽
●ヒマワリの種、アーモンド
●きなこ、木綿豆腐、納豆
●切り干し大根、小松菜、ほうれん草
●さつまいも、かぼちゃ
●にがり
●硬水
●天然塩(精製塩ではマグネシウムがほとんど含まれていない)
◎マグネシウムの吸収率を高めるにはカルシウムとビタミンCやクエン酸を一緒に取ることです(ただしカルシウムを摂り過ぎるのは逆効果になりますので注意が必要です)→和食中心に切り替える(玄米、納豆、魚、ひじき煮、かぼちゃの煮物、ほうれん草や小松菜のおひたし、梅干し、酢の物、海藻やや魚介のみそ汁、ぬか漬け)
※マグネシウムの吸収率は30~40%のため毎日いろいろな食材から摂取するようにしましょう
※服薬中の方は医師と相談の元、摂取量を決めてください
カルシウム不足はこちら→「カルシウム不足(五十肩の石灰化、腎臓の石灰化)」
カルシウムの作用はこちら→「カルシウムの作用」
お酒の飲み過ぎによるビタミン不足と病気はこちら→「お酒の飲み過ぎによるビタミン不足と病気」
晴鍼灸院/整体院
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