不眠③「不眠症と金縛り」

不眠症は、

●なかなか寝つけない入眠障害

●浅い眠りが続く熟眠障害

●夜中に目が覚める中途覚醒

●朝早く目が覚める早朝覚醒

といったタイプがあり、睡眠障害が続くと日中眠くて疲れやすく、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼします

 

<不眠症の原因>

・精神的ストレスからくる自律神経失調症

・過労

・夜更かしや朝寝坊といった夜型の生活を続けている→自律神経の切り替えリズムがくずれる

・時差ぼけ

・昼寝の時間が30分以上ある

・ナルコレプシー(日中に強い眠気の発作が起きる脳疾患)

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交感神経が緊張したまま眠りにつこうとすると

熟睡できない、手足が火照る、寝汗をかく、起床時もだるく微熱がある

 

<金縛り>

レム睡眠中は自律神経が不安定な状態になっているので、夢を見て交感神経が興奮

動悸、血圧上昇、発汗、呼吸速拍

レム睡眠の時に何かの拍子で目覚めた時に、肉体は弛緩状態のまま脳だけが活動しているという状態になることがあり

意識があるのに動けない、声が出せないといういわゆる「金縛り」状態に陥ります

よく旅先の旅館などで金縛りにあうといいますが、長時間の移動による疲労や慣れない場所で寝るという不安や緊張が金縛りを呼ぶのです

また、普段しない運動をしたり過度の有酸素運動は筋緊張が増し金縛りになりやすくなります(マラソン選手はよく金縛りになるとも言われます)

※通常、睡眠はノンレム睡眠から始まりますが、何らかの原因でレム睡眠から始まった場合入眠してまもなく金縛りになったり、また睡眠中に何度も刺激される(家族の腕が乗ってたりペットが乗ってきたり)と睡眠のリズムが乱され金縛りになりやすくなります

 

<金縛りの対処法>

金縛りは自律神経失調症の発作的な症状の一つと考えられます

・入眠前に深呼吸を繰り返し自律神経を整える

・横向きで寝る(仰向けで入眠すると舌が緩み気道が塞がれレム睡眠から始まってしまうことがある)

・夜更かし・朝寝坊の生活を変える

・夜勤の場合は体温が上がりきらないうちに眠る(体温は朝からお昼にかけて上昇していくので帰宅後なるべく早く眠る(お風呂は体温が上がってしまう為シャワーですませる))、アイマスク・耳栓をする

・適度な運動をして生活リズムを整える

・金縛り中に指や目など身体の一部が動くようならゆっくりと動かす

 

不眠症はこちら→「不眠症①」

睡眠力はこちら→「睡眠力と免疫力」

脳のための睡眠はこちら→「脳のための睡眠」

不眠症のつぼはこちら→「不眠症のツボ療法」

 

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肝臓の疲れと慢性疲労

<肝臓の働き>

肝臓は、栄養素を取り込んで身体に必要な物質に合成したり物質を分解したりするなど重要な役割を持ち人体の化学工場にたとえられます

 

●代謝

糖代謝:小腸で吸収されたグルコースは肝臓内でグリコーゲンに合成されて貯蔵される、血糖が低下するとグリコーゲンはグルコースに分解されて血中に出ていく

タンパク質代謝:吸収されたアミノ酸から各種タンパク質が合成される、不要のアミノ酸が分解されて生じた有毒なアンモニアを尿素に転換し無毒化する

脂質代謝:脂肪の合成・分解、コレステロールを生成する

ビタミン・ミネラルの代謝:各種ビタミンやミネラル(鉄・カルシウム・マグネシウムなど)の貯蔵と放出

 

●解毒

血液中の有害物質を無害化する、薬物・アルコール・食品添加物・老廃物の代謝を行う

 

●胆汁の生成・分泌

肝細胞で生成された胆汁は胆のうで一時蓄えられ濃縮される→食事により胆汁は十二指腸に排出され脂肪の消化・吸収を助ける

 

●血液凝固

血液凝固に関与する物質を生成する

 

●血液の貯蔵

全血液の10%を貯蔵し循環血液量を調整する、出血時には肝臓に蓄えられている血液を動員する

 

●生体防御反応

クッパー細胞の食作用によって血液中の異物を取り除く

 

<肝臓が疲労する原因>

・食べ過ぎ

肝臓の代謝機能が働き過ぎとなる

(高タンパク・高脂肪な食品は特に分解に手間がかかる)

・アルコールの摂り過ぎ

肝臓の解毒作用が働き過ぎとなる

・運動不足

肝臓に栄養が溜まり過ぎて、それを排出するため肝臓が働かなくてはならない

・ハードな筋力トレーニング

アンモニアを発生させるため肝臓(分解)と腎臓(排出)の働きが増える

・睡眠不足

長時間起きているとその分のエネルギーを肝臓が生成するため休息できない

使ったエネルギーは老廃物を発生させるためその処理も肝臓が行わなくてはならない

・精神的ストレス

副交感神経が内臓をコントロールしますが、精神的な緊張は交感神経を刺激するため肝臓の働きがうまく行えません

また交感神経優位時は全身の筋肉が緊張し内臓への血流量が減るため、より肝臓の働きの阻害となってしまいます

・薬物・農薬・食品添加物の摂り過ぎ

薬は常に摂取すると、肝臓が分解に追われます

・喫煙

ニコチンやタールを分解し排出するため肝臓の解毒作用が働きます

・急激なダイエットによる脂肪肝

急激に食事量を減らすと、肝臓に蓄えてある中性脂肪を血液に送り出す際に必要なタンパク質も不足するため、中性脂肪を排出できなくなり(脂質代謝が低くなる)、脂肪が溜まって脂肪肝となってしまいます

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このような生活環境が肝臓の機能低下を起こし、肝臓病や慢性疲労倦怠感眠気などを引き起こします

 

筋肉は、糖の代謝・有害物質の解毒などの働きがあり、第二の肝臓ともいわれます。適度な運動をしたり、筋肉の柔軟性や筋力を保つことが肝臓の手助けにもなります。

 

慢性疲労症候群はこちら→「慢性疲労症候群とは?」

 

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背中の痛み(背部痛)

<背部痛の原因>

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■背部の浅部の筋

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■背部の深部の筋

●筋・筋膜性の痛み

・スポーツや労働の際の、体幹の急激な捻転や伸展時に筋の損傷を起こす

・上肢の過度の運動によって肩甲骨の周囲の筋肉に疲労や炎症による痛みを生ずる

・手作業を長時間続けて行うことによる強いこり感と痛み

・首をうつ向いた状態を長時間続けることにより、首~背中の筋に牽引痛が生ずる

・電撃痛と共に直後から急激な腫れが見られる場合には筋線維の断裂(肉離れ)が疑われる

・寝違い

●変形性脊椎症(40歳以上に多い)

・椎体周辺の骨棘の形成

・椎間関節の軟骨下骨の露出と骨棘形成

・椎間板内髄核の弾力性減少と膨出

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変形性脊椎症では、軽度の円背を呈したり軽度の疼痛を訴え、起床時にこわばり感があり動かしているとしだいに緩解する

●脊椎骨粗鬆症(50歳以上の女性に多い)

骨密度が低く骨が脆弱化して圧迫骨折が起こりやすくなる

骨折の反復によりしだいに円背を呈してくる

●脊椎過敏症(20歳前後の女性に多い)

・器質的変化はないが棘突起(背骨の真上)の痛み(自発痛・叩打痛)、胸椎4番~胸椎7番に多い

・肩こり・生理不順・冷え性などを訴える人に多い

・神経を使う仕事に従事する人やヒステリー・神経衰弱などに併発することがある

・疼痛を訴える棘突起は必ずしも一定せず日によって異なることがある

●強直性脊椎炎(20~40歳の男性に多い)

椎間関節の強直性変化(骨性癒合)をきたし、二次的に椎体の贅骨を形成するものであり、仙腸関節・腰椎部椎間関節に始まり→しだいに上方へ進行する

脊椎の運動制限をきたし円背を呈してくる

●絞扼神経障害

・胸神経後枝の皮枝は脊柱起立筋および筋膜を貫いて皮下に出るため、貫通部で絞扼されて背部痛を起こすことがある

・肩甲上神経の絞扼により肩関節にかけての鈍痛、棘上筋棘下筋が痩せてくる(萎縮)

バレーボールや野球など腕を上げることを繰り返し行うことで絞扼される

・肩甲背神経の絞扼により肩甲挙筋大菱形筋小菱形筋の萎縮を起こし、肩甲骨の固定が悪くなり内側縁から下に指が容易に入るようになることがある

●脊柱変形

・脊柱のS字状の生理的弯曲が前弯・後弯・側弯を起こす(正常では胸椎部はやや後弯)

・先天性のもの、後天性の姿勢性弯曲などがある

●ストレス

肉体的・精神的緊張が続くと、筋肉の過緊張・神経過敏により背部痛を起こす

●その他

脊椎腫瘍、脊髄空洞症、靭帯骨化症、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、自己免疫疾患などによる背部痛

背中の痛みと内臓はこちら→「背中が痛いのですが内臓からもきますか?」

 

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毛細血管の血流改善(冷え性対策)

<毛細血管の特徴>

動脈や静脈は外膜・中膜・内膜の3層からなるが、毛細血管は1層の内皮細胞のみからなり透過性が高い

<毛細血管の働き>

全身の細胞に酸素と栄養を供給して

二酸化炭素や老廃物を回収し

その血流量は常時調節されています

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<毛細血管の血流調節>

前毛細血管括約筋=スフィンクター(毛細血管の入口にある)と

動静脈吻合(前毛細血管の手前にあっておもに手指・足・顔・胸・上肢に分布)が

毛細血管の血流調節の役割を果たしています

※寒さや冷えを感じるとスフィンクターが締まり

行き場を失った血液は動静脈吻合を経由し近道をして心臓へ戻るようになり、深部の体温維持を図る働きをします

特に手足の毛細血管はこのスフィンクターと動静脈吻合の働きによって血流が極端に悪くなるため冷たくなってしまうのです

またスフィンクターは一度閉じてしまうと開くのに10~40分かかるので手足が冷たくなると戻るのに時間がかかってしまいます

このスフィンクターの支配神経は交感神経なので、過度の緊張状態が続いていると冷え症は慢性化することになります

<毛細血管の血流改善>

・リラックスし自律神経を副交感神経に切り替える

・手足を温める

鼻呼吸をする

・仰向けになり手足を上げてぶるぶると震わす運動をする

・毛細血管は加齢により衰えて減少していきますが、運動することにより血流量を増加させ、新たな毛細血管が生まれたり利用されていなかった毛細血管が再生されます

ウオーキングや体操をしましょう!

 

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糖尿病<インスリンと代謝異常>

インスリンの働き

インスリンは血糖値を下げるホルモンです

・血液に入ったブドウ糖を骨格筋・肝臓・脂肪組織の細胞に送り込み

肝臓や筋肉中でブドウ糖がグリコーゲンに合成される作用を促進し

かつ、肝臓からブドウ糖がむやみに血液中に放出されるのを抑えます

・糖質だけでなくたんぱく質・水分・ミネラルの代謝にも深く関わっています

 

糖尿病

インスリンが体内に充分あっても細胞で働けない状態(インスリン抵抗性)が起こって

ブドウ糖がエネルギー源として利用できなくなり

身体は不足のエネルギーを脂肪酸で補おうとします

通常は脂肪組織に蓄えられた脂肪が分解して脂肪酸になり、この脂肪酸がさらに分解してエネルギー源となるのですが

インスリンの作用が不足している状態では脂肪の代謝も滞ります

分解が途中までしか進まない脂肪酸はケトン体(代謝産物)になり、これが増加して処理しきれなくなったものが血中に溢れ、血中ケトン体が増加して

血液が酸性に傾き、尿中にアセトン体となって出てきます

 

※血中ケトン体濃度

通常は1~3mg/dlですが、糖尿病では30~40mg/dlという値を示し、酸性の血液が脳の機能を抑制し糖尿病昏睡に陥らせることもあります

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糖尿病が進行して糖質や脂肪がエネルギー源に利用できなくなると

骨格筋のたんぱく質を分解して補わざるを得ないため、いくら食べても体重が減ってやせてきます

また高血糖状態が続くと、浸透圧によって細胞内水分とともにカリウムが細胞外に引き出されて電解質のバランスも崩れ、水分代謝の異常は腎臓の機能障害も引き起こしてしまうのです

 

※多飲多尿

血糖値が高くなると

腎臓が血液中のブドウ糖を水分とともに尿として排出する

体内の水分が不足し、のどが渇いてしょうがない、口の中が粘っこいなどの症状が現れます

水分を大量に摂取する(多飲)

尿量が増えトイレの回数が増える(多尿、頻尿)

悪循環となってしまいます

 

 

糖尿病は①こちら→食べる順序で糖尿病予防

肝臓の疲れと慢性はこちら→「肝臓の疲れと慢性」

 

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腰痛のツボ療法

腰の痛みというと、昔はお年寄りのものと思われがちでしたが、最近は若い人にも多く見受けられるようです。

特にぎっくり腰椎間板ヘルニア変形性腰痛症などを患った場合は、その痛みに音をあげてしまうことでしょう。

◎腰痛の三大ツボ

腎兪: 第二腰椎棘突起下から左右外側へ指2本分のところ

大腸兪:第四腰椎             〃

関元兪:第五腰椎             〃

さらに

天枢:へその左右外側へ指2本分のところ

承山:ふくらはぎのほぼ中央、筋肉がアキレス腱に変わる位置

解谿:足首正面中央のくぼみ

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~「セイリンカレンダー」より~

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