脊椎分離症・脊椎すべり症は腰椎下部に好発し、第5・第4腰椎に多くみられ腰痛の原因となります。
●脊椎分離症
左図のように椎弓の上下の関節突起間に離断が起こっている状態
●脊椎分離・すべり症
右図のように分離した椎体が前方にすべっている状態
●変性すべり症(無分離すべり症)
分離がなくすべっている状態
(普通の伸展位では正常であり、前かがみによる前方すべり出しが多いが、後ろに反らしたときに後方へ移動を示す場合もある)

左図:腰椎分離 右図:第5腰椎の分離・すべり
<原因>
・青少年期の激しい運動
(腰の曲げ伸ばしや捻り運動の繰り返し)
・加齢による骨の変性
(50~60歳(閉経期)の女性、筋力や柔軟性の低下した高齢者)
・肥満
・中腰
<症状>
・局所の疼痛(運動痛)
・背骨(棘突起)、傍脊柱部の圧痛
・罹患椎骨の一つ上位の棘突起がくぼんだ階段状変形
・臀部や大腿外側への牽引痛
・馬尾神経や神経根の絞扼が起こると→下肢痛・坐骨神経痛、運動障害(足が重い)、知覚障害(足のしびれ・違和感)、反射異常(膀胱直腸障害)、間欠性跛行などをきたす
※腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を併発していることもあります
<治療法>
・痛みの出る姿勢はさける、無理はしない
・痛みの少ない時には、痛みの出ない姿勢でのストレッチ、腹筋・背筋の強化、水中ウオーキング
・痛みの強い時はコルセット(長く使い続けると筋力が低下するので要注意)
・鍼灸・整体(トリガーポイント療法)(多裂筋のトリガーポイント)
・やせる
・服薬、手術
晴鍼灸院/整体院
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