飽食の日本人に不足している栄養素がカルシウム(必要量:600mg)です。
<働き>
●骨や歯を作る
●心臓、筋肉、神経の動きなど生命全体の活動にとって必要不可欠
●体重50kgの人の場合、1kgのカルシウムがあり、そのうち99%が骨や歯、残
り1%のたったの10gが血液や体液にあって健康を維持している
<カルシウム不足>
●骨粗しょう症
●動脈硬化
●高血圧
●アレルギー
●自己免疫疾患
●アルツハイマー病
<血液中のカルシウムが不足すると>
生命自体が危うくなり
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骨からカルシウムを取り出して血液の不足分を補って一定にするように働きます
<慢性的にカルシウム不足だと>
骨から過剰にカルシウムを溶かし出してしまいます
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今度は血液中のカルシウムは溢れ、血管・脳・細胞・軟骨の中にまでカルシウムが入っていきます
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これが五十肩の石灰化(石灰沈着性腱板炎)や腎臓の石灰化(腎結石の前段階)となります
骨粗鬆症の人の動脈にはカルシウムが沈着します
<カルシウムを多く含む食品>
●牛乳、チーズ(乳製品のカルシウムは吸収が良い)
●魚の骨、小魚
●野菜
●乾物(ひじき、煮干し)
<カルシウム2:1マグネシウムのバランスが大切>
カルシウム:全身の動脈を収縮させ、血圧を上げる
マグネシウム:全身の動脈を弛緩させ血圧を下げる
<マグネシウムを多く含む食品>
●ひじき
●こんぶ
●落花生、カシューナッツ
●納豆
<ビタミンDが関与>
ビタミンDは太陽光を浴びることで、紫外線がコレステロールを変化させ、必要量の半分をまかなっている
※クエン酸と一緒に摂ると吸収率が高まるため、酢の物がおすすめです。
またカルシウムは食物繊維とくっついて排泄されるので、大量の食物繊維と食べるのは損です。
夜に吸収されやすいので夕食に摂りましょう。
<食品添加物(リン)の過剰摂取も原因>
リンは85%がカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯を作る成分で、残り15%が脳、筋肉、神経などに含まれ、エネルギーを生みだします。
リンは様々な食品に含まれるため通常の食事をとっていれば不足することはありません。
しかし、リンを摂り過ぎると
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カルシウムとリンは血液中で1:1~1:2のバランスを保っているため、リンが増え過ぎると骨に蓄えられているカルシウムを血液中に放出します。その結果骨密度が低下し骨粗鬆症につながってしまいます。
過剰なリンは腎臓が排泄しますがリンの過剰摂取が続くと腎臓が働き過ぎとなり、腎臓の機能が低下してしまいます。
リンは食品添加物に多く含まれているため、現代では気付かないうちに過剰摂取してしまうことがあります。
※冷凍食品や、加工品、お菓子などは控えましょう
五十肩の予防はこちら→「五十肩の予防」
カルシウムの作用はこちら→「カルシウムの作用」
マグネシウム不足はこちら→「マグネシウム不足と病気」
晴鍼灸院/整体院
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